おきあがりこぼしの心臓部である筒状のオルゴールを作る職人さん。長さが違う7本のピアノ線を鋳物に植え込んでいきます。おきあがりこぼしが傾き、ピアノ線に振り子が当たると、音が出る仕組み。ピアノ線を打つちょっとした角度や長さによっても音色がぜんぜんちがってきます。この優しくあったかい音色はみんなのパパもママも子どもの時に聞いたことのある、昔から繋がってる音色です。
夏場は50度近くなるという工場は熱気との戦い。プラスチックの絵のついた板を一枚一枚の個体差に合わせて位置を変えながら機械にセットしていく作業。一見同じように見える板でも個体差はつきもので、それを今日の温度や湿度などのバランスを長年の経験から導き出された感覚で均等に仕上げていく。職人魂を感じるお仕事です。
ムックリのまあるいたまご型を作るのに大事な絵のついた板の中心を一枚一枚確かめる作業。
職人さんが丹精込めて作った心臓部となるオルゴールを紙管にいれて、きれいな絵のついた紙を貼っていく作業。あとはたまご型の絵柄上部と貼り合わせて完成間近。
オルゴールのついた受け部分とたまご型の絵柄上部を心棒となるオルゴールの絵の位置を見ながら一個一個接着していく作業。ここで、プリントずれや汚れなど最終チェックも兼ねながらおこなっていく作業。木材と紙管とロクロを組み合わせて作ったお手製の作業台はスムーズに作業を行うための名脇役。ここまでたくさんの方の手を渡って来ているだけに、最後の工程は我が子を送り出すような気持ちに職人さんたちはなるみたいだよ。
虹色のずんぐりむっくりゆらしてみてね ずんぐり ころんで むっくり おきる おきあがっては またころぶ やさしく 手を添え ゆらしてみれば おきあがるたび 笑顔の音色を奏でます。